楓（TENO-HIRA)日記

もう四半世紀の付き合いになるねーと言いながら毎年誕生日にプレゼントを贈り合う仲間がいます。

そのうちの一人は４月生まれ。とびきりの笑顔で、別れ際必ず見えなくなるまで手を振ってくれる優しい親友。

何年か前に彼女の家に遊びにいったとき、ちょっとお疲れモードの私は
彼女の家の炬燵でごろごろさせてもらっていました。

ごろごろしながらも私の前を行ったり来たりする彼女を見ていました。

キッチンに立っていたかと思うとベランダに行って、ベランダから帰ってくると冷蔵庫を開けて
「残りものでいい？」とお昼の支度をしてくれました。

「意外とこのコロッケがおいしいんだよねー」とスーパーのコロッケをさくっと半分に切って
残りものには見えないおかずがあっという間に食卓を彩りました。

「今日はおやつなにしようかなー」とつぶやく彼女。

気取らず気張らずの日々を送る彼女。

何気ないひとコマですが、慎ましく丁寧に暮らす姿がとても輝いて見えました。


その彼女の誕生日が少し前だったので、プレゼントを渡しに行くと、私の誕生日に会えなかったからと
プレゼントを用意してくれてありプレゼント交換。

彼女からのプレゼントのひとつに図書券が入っていました。

早速書店に行き迷わず選んだ本がこれ。



暮らしの手帖社さんの「暮らしのヒント集」
ずっと連載されていた記事をまとめた単行本が出版されたばかりだったのです。

まさに彼女のような本でした。

その中で「暮らし」とは日々何も変わらず、淡々と同じことの繰り返しが続くこと。
ひとつも変わらない毎日をこつこつ精進していくことと書いてあります。

一番できそうでできない。。。今の私の最大の目標です。

お互いの生活を優先すると、なかなか会えない私たちですが、
お互いの幸せを日々願いながら、「彼女のような本」を日々めくっては
この暮らしのヒント集にこれからの毎日を支えてもらおうと思います。。

K子、この本にしたよ。ありがとう。。