2010年09月12日

日曜日の午後

今日も楓(TENO-HIRA)のブログにお立ち寄りいただきありがとうございます。

そして今日もご来店いただいたお客様、ありがとうござました。

数ヶ月前に作家さんのマグカップをお買い上げいただいた方からうっかり手がすべってしまって
お気に入りのマグカップがかけてしまったとご連絡いただきました。

1点物のカップでしたので同じものをご用意するのは難しいとお答えしたものの
とてもお気に入りのカップだったそうで、作家さんにできるかどうか確認しました。

いくつもの作品を日々手掛ける作家さんですから、こんな感じだったとお伝えしましたが
やはり「同じものはできるかどうか難しい」とのこと。

それでも数日後、近い形のカップを持ってきてくださいました。

似たカップが届いた旨をお客様にお伝えし、再度ご来店いただきましたがやはり手触りや色が微妙に
違う。。。

「手仕事だから仕方ないよ」とやさしいお言葉をかけてくれたのですが、私自身がお気に入りのカップがかけて
しまう淋しさは痛いほどわかるのでなんとか次のお気に入りを見つけたい・・・そんな気持ちでおりました。

いろいろなお店でなんとなく似たようなカップを見つけてみるもののやっぱりちょっと違う・・・
そんな日々を送っていましたら、先日そのお気に入りのカップの作家さんが「なんとなくマグカップの話が
気になっていたから・・」と素敵なカップをいくつか持ってきてくださいました。

そしてそのお客様にご連絡しようかなと思っていた本日、ご本人がご来店。

早速カップをお見せすると目を閉じて「手触りがこんな感じだった」と一言。

そのあと「毎朝お化粧する時に、珈琲を(以前のお気に入りの)カップに淹れていたの。
そのカップに淹れて飲んでいる時間がすごく好きで、そのカップだけは自分で洗っていたのに手が滑っちゃって・・・。」

「ショックで立ち直れないっていうと大げさだけど、そのくらいショックだったの」とおっしゃいました。

そして「やっとかわりのカップになれそう・・・」とお買い上げいただきました。


・・・・・なんだかとてもとてもうれしかったです。

そしてこのお客様の言葉を忘れないように「つなぎ手」の役割ができたらなと改めて思うのでありました。  


Posted by てのひら at 20:57Comments(0)小上がり